僕が構築している開発手法に駄目出しできるレベルの人間が欲しい。
駄目出しされたら素直に聞くかと言われたら違うかもしれないが、議論できるレベルの人間が居たほうが、僕一人では気付かない何かに気付かせてくれそうだからだ。
僕自体がたいしたレベルでは無いと思っているので、そういった人にはもっとゴロゴロといて欲しいんだけど、いろんなところ渡り歩いている割には、いない。いても何年に一人といった具合だ。
きっと、居るところにはゴロゴロ居るんだろうなぁ。
そういうところで、切磋琢磨してみたいなぁ。
ASP.NETに限らずERP,CRM,SCMなどが登場する度に、「魔法の杖シンドローム」という病気に罹る人たちがいる。
今自分が抱えている問題を、それらが一瞬のうちに解決してくれると思っているのだ。
この患者たちは、幸せを外に求めて追い続けている「青い鳥症候群」という病気に罹る人たちと似ている。
それはソリューションを外に求めている点である。
自分不在なのだ。
自分が存在しなければ、魔法の杖も必要ないし、青い鳥も必要ないだろう。
逆に言えば魔法の杖を適用する対象がないし青い鳥も幸せにはしてくれない。
だが、決して治らない病気ではない。
では、どうすれば治るのか。
それは難しいようで簡単である。
自分自身が魔法の杖である事に気付くことである。
結局自分自身が道具の使い方を知らなければ道具はただの無用の長物なのだ。
逆に、道具の使い方を知れば知るほど、自分自身が抱えていた問題を解決してくれるだろう。
まるでその道具が魔法の杖ではないかと実感できるくらいになった時、それはあなた自身の力なのであり、魔法の杖は道具ではなくあなたが持っている知識と知恵の方なのだ。
だから魔法の杖シンドロームに罹っている人たちは・・・
「魔法の杖は外に求めるのではなく、既に内に持っている。使えるようになるのも、するのも自分自身だ。」
という事に早く気付きましょう。
と自戒を込めて。
時々、「それはよくないよ。」と指摘されたり、指摘している場面を見ることがありますが、そんな時いつも「誰にとってよくないの?」と問い返したくなります。
実際、問い返すという事は無いのですが・・・。
少なくとも指摘された側である僕は、「よくない」と思っていないから、そう行動しているわけです。
その上であえて、「よくない」と指摘する動機とは何なんでしょう。
*追記
例えばEUがマイクロソフトに指摘している「よくない」は明らかにユーザ不在で、誰にとってよくないのか理解できないんだよね。
(指摘しているのは、
「WindowsからWindows Media Playerを外しなさい。また、外したバージョンの名称にMedia Playerが無いと書いてはいけません。」
っていう内容。)
みんな、熱いなぁ。
誰かを自分の思い通りにどうこうできるわけなんて無いのに、どうこうしようと躍起になっている。
誰かに出来るのは、推奨する事と、お願いする事だけだし、その誰かは、誰かがやりたいようにしかやれないし、なりたいようにしかならないのに、自分が信じる姿に矯正しようと躍起になっている。
僕も、身近な誰かには、そういう態度を取っているかもしれないけど、他人に対してそこまで熱くはなれない。
人に、どうこう押しつけられる程偉くはないし、むしろ劣っている部分も多いだろう。
だから、僕が人に対して発する事のできる言葉は推奨する事と、お願いする事だけなのだ。
勿論、世の中には、そういう事が出来る偉い人がいるのだろうから、このエントリでは、そういった行動を否定しているわけではない。