列車事故について思ったこと

以前、「安全側の視点に立て」と言った意味のエントリをしましたが、あれはかなり表層的な話でしかなく、もっと根本的な話をするとすれば、列車事故が起きたときに単純に社会的に

「叱られなければちょっとくらい。罰せられなければちょっとくらい。」

と、普通に思っている状況が原因の根本にあるのではないかと思いました。

思い当たる節あるでしょ?あなたの組織でも。

例えば品質を一定にする為のルールを作っても、いつしか理念は消え去りルールだけが記号化されて残る。

守る側はルールが何故あるかなんて事よりも、罰則の方が恐ろしい。

結果的に、罰せられないようにする為に「何故ルールが存在するのか。」が疎かにされ、罰せられない工夫をするようになるのでしょう。

(少し的はずれで表層的な話をするならば、ルールの設定と罰則規定の重みつけに問題があったのかもしれません。ルールだけにスコープを当てれば、遅延よりもスピード超過の罰則を重くしていれば良かった。)

ルールを作るのも守るのも人である以上、理念無き行動はえてして、動機を自分を庇う方に向いてしまいます。

一言で言えば、

「誇りの無い仕事、相手の見えない仕事」してちゃ駄目って事です。

「そんなこと、誰でも分かっている。」と「言わずもがな。」と言われそうな感じもしますけれど、

客の顔を正々堂々と見られる仕事をする。

これだけで、「誇り」も「相手を見る」も付いてきます。

僕は、これが一番の根本で一番のフェイルセーフだと思っています。

僕自身が出来ているか。

今の仕事の仕方で充分なのか。

これを判断する事はできませんが、常に、「誇り」を持って「お客様に喜ばれる仕事」をしていきたいと思っています。

Share