最近、センセーショナルな殺人とか、自殺の方法がネットで仕入れたものだという事から、くだらない法律を生もうとしている人たちがいるようです。
「青少年ネット規制法」の事です。
最近、やたらと自殺とか殺人といったニュースが目に付くように見えるし、まるでそれらの事件が増えているように見えます。
しかしそれは情報伝達の手段が発展しているから、もしくは悲観的なマスコミの報道に印象づけられているだけで、殺人件数は年々減っています。
下の数字のようにネットがなかった時代に比べても半分以下となっています。
この1,199件という数値、実は戦後最低なのである。最低といっても最悪という意味ではなく、2007年は殺人事件が戦後で最も少ない、大変めでたい年になったのである。
ちなみに全体としての推移としては、1954年(昭和29年)に戦後最大の3,081件というピークがあり、その後は基本的に右肩下がりである。
また、自殺の数についても下のURLのグラフを見ていただくとわかりますが、ネットを一番使っているであろう若者よりも、年齢が高くなるにつれ増加しています。
http://www.t-pec.co.jp/mental/2002-08-4.htm
むしろ、若者の自殺は目立つだけで少数派。
つまり、ネットがあるなし関係なしにその手の事件は起きています。
そして事件を起こすための方法もまた、ネットが無い時代だって仕入れることが可能でした。
これは私の昔話になりますが、どっかの掲示板でディスアセンブルするための情報は掲示板に書くべきでは無いという人がいましたが、そんな方法ちょっと検索すれば出てくるし標準で開発環境についてくるツールでできます。
つまりそこの掲示板に書いていなくても、他の場所から情報を取得することが可能なわけです。
もし、情報がネットから得られなかったとしても、本当に事件を起こしたい人は、他の手段を選ぶだけです。
だから、まぁ、くだらない勘違いとか行き過ぎた恐怖心でネット上に流れる情報を規制するべきではないのです。
得られるメリットは、ほんの少し生まれたデメリットは際限なし。となってからでは遅いのです。