日本の殆どの事務所が内断熱か無断熱で、特に最近の大きなビルなどは窓が大きめに取られている。
しかもよく使われるアルミサッシに断熱は期待できない。
つまり、熱を取り込み放題。
フロアのPCから出る熱もこもり放題(外の方が熱いので、外に放出されない。)
そんな状態で、ただネクタイを外しただけで、「エアコンの28度設定」は、ただ「我慢して仕事しましょう。」と言っているにすぎない。
むしろ、作業効率が低下してエアコンの稼働時間が伸びて28度設定をしたことにより減少した消費エネルギーを食いつぶすのではないだろうか。
また、過度な我慢により体調不良を起こした際に医療機関のエネルギーを消費するだろう。
つまり、設定目標と建築物の構造が矛盾しているのだ。
これだけ熱損失係数が大きい状態にある建築物の構造を何とかしない限り、根本解決とはいかないだろう。
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政府は「クールビズによりCO2を削減しよう」と言っておきながら、このような根本的な部分については何も触れていない。
もっと、根本的な部分について触れる必要があるし、より省エネな建築構造を推進するための優遇政策をとる必要があるだろう。
ただ、「エアコンの温度を28度に設定しよう」だけじゃ駄目なのだ。
我慢は続かない。