「最近の若い人は学ぼうとしない。どうもおかしい。」という論調には違和感を感じる。
まず最初に、最近のIT業界で無知な人が増えて来たのは、単純に今までよりも業界に入る人間のジャンルが増えただけの事でしか無い。
むしろ、組織が無知な人を育てる術を知らない。
育てる術を知らないのに入社させる。
そこが問題である。
育てられないのに子供を受け入れるようなものだ。
また、最近の若い人と同じ割合かどうかは別として、中堅どころやベテランにも似たような傾向がある。
全世代的に、そういう人は溢れている。
また、そういう組織(育てられない組織)は、自分自身が育てられなかったので、若者を育てる事ができない。
だから、若者も育たないし、次の若者も育たない。
いや、10代前後に対するITに関係する教育が充実している昨今や、その方面に対して優秀な10代前後の若者が多発している事を考えると、そのうち立場が逆転する部分もあるのでは無いか。
その点については、私は、むしろ戦々恐々としているし、ほかの世代を論じる前に、やるべき事があるだろうと思っている。
そして、
・ベンダのサポートを含めた教育が充実し始めている。
・ITが一般的になり始めている。
という事実からも、今後3~5年くらいが、ITが一般化する直前の過渡期世代なのではないかと思う。
つまり、自分の若かった頃を棚に上げて「最近の若い人は・・・」と言ってられるのも今のうち。
また、最近の若者はコミュニケーションが下手だと言う指摘もありますが、むしろ今の若者ほど、多数の他人とコミュニケーションをとっている年代は過去に無いのではないかとすら思っている。
結局のところ、「最近の若い人は学ぼうとしない。」という発言は、
・今までしっかりと学んで
・ちゃんと育って
・知識と知恵を兼ね備えて
・現場にコミットしている。
人に多いのではないかと思う。
どうしても、そういう人は自分を基準に考えるし、最近の若者はと対象を限定してしまった時点で自分と同年代やベテラン勢は対象から外してしまう。
だから、どうしても、そういう発言が出る。
本当は、どの世代にも同じ割合で似たような人はいるのだ。
だから、「最近の若者は」と限定してしまった時点で、現実とは違った現象を現実と捉えた論調となってしまい、それが私の違和感を感じている部分なのかなと思う。
もちろん、全世代が、より良い仕事をしようと励む必要があるのは、言わずもがなである。
#んー、文章がまとまっていないし、語りきれていないところがたくさんあるなぁ。
#気が向いたら将来のエントリで補完します。