ASP.NETに限らずERP,CRM,SCMなどが登場する度に、「魔法の杖シンドローム」という病気に罹る人たちがいる。
今自分が抱えている問題を、それらが一瞬のうちに解決してくれると思っているのだ。
この患者たちは、幸せを外に求めて追い続けている「青い鳥症候群」という病気に罹る人たちと似ている。
それはソリューションを外に求めている点である。
自分不在なのだ。
自分が存在しなければ、魔法の杖も必要ないし、青い鳥も必要ないだろう。
逆に言えば魔法の杖を適用する対象がないし青い鳥も幸せにはしてくれない。
だが、決して治らない病気ではない。
では、どうすれば治るのか。
それは難しいようで簡単である。
自分自身が魔法の杖である事に気付くことである。
結局自分自身が道具の使い方を知らなければ道具はただの無用の長物なのだ。
逆に、道具の使い方を知れば知るほど、自分自身が抱えていた問題を解決してくれるだろう。
まるでその道具が魔法の杖ではないかと実感できるくらいになった時、それはあなた自身の力なのであり、魔法の杖は道具ではなくあなたが持っている知識と知恵の方なのだ。
だから魔法の杖シンドロームに罹っている人たちは・・・
「魔法の杖は外に求めるのではなく、既に内に持っている。使えるようになるのも、するのも自分自身だ。」
という事に早く気付きましょう。
と自戒を込めて。