ワンタッチ世代

何かにトライして、少しうまくいかなかっただけで

「私は駄目なんだ。」

と、思ってしまう人がいる。

そういう光景を見ると、

「どれだけ自分を天才だと思っているんだ。過大評価は危険だよ。」

と、思いかわいそうになる。

何かにトライして、すぐうまくいくなんてなかなかない事だと思うし、もしそんな事ばっかりだったら、私に仕事は来ないでしょう。

最近はなんでも、ワンタッチでできるようになっていて、それが当たり前だと思ってしまうんだろうか。

私も楽をしたいと思うし、ワンタッチは楽でありがたい。

が、それが適用できる場所と適用できない場所がある。

何かにトライする過程で、今日は駄目でも明日は少しは進むかもしれない。

明後日には更に少し進むかもしれない。

もしかしたら、停滞しているように思える時期もあるかもしれない。

「もしかしたら後退しているんじゃないの?」

なんて疑問を感じてしまう時もあるかもしれない。

人と比べて、

「私は歩みが鈍い。」

なんて弱気になってしまう時もあるかもしれない。

でも、だからって簡単に「駄目」とか思っていては駄目だ。

そんな時は、立ち止まってみるのだ。

そして、足元を見て、後ろを見て、前を向くのだ。

そうしたら、自分が今どこにいるのか分かるんじゃないかな。

そうしたら、それでも前に進んでいる事に気づくかもしれない。

ゴールはそんなに近くにはなくて、進む道が見えなくて苦悩する時もあるかもしれないけれど、いつか、その時の苦悩が発酵して、美味しくなっているよ。

だから、まぁ、ちょっとうまくいかないだけで弱気になってしまうワンタッチ世代から脱出するためにも、自分のペースで、立ち止まったり、歩いてみたりしたら良いと思う。

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